肩甲骨の錆びつきを解消すれば肩こりや背中のこりが解消できる



肩甲骨の基礎知識

 

 

肩甲骨がどこにあるかはみなさんご存知だと思いますが、その形は二等辺三角形を逆にしたような骨で、肩と腕をつなぐための役割をします。

 

肩甲骨の動きとしては、体の内側、外側に向かう「内転と外転」という動き、肩を上げたり下げたりする「挙上と下制」という動き、関節面を上や下に向ける「上方回旋と下方回旋」という動きなど、かなり自由に動く働きがある骨です。

 

肩甲骨のもう一つの特徴は、まるで浮いているように鎖骨とつながっている状態の骨だということです。ところが、長時間のオフィスワークをしている人などは、肩甲骨が体の前側の大きな筋肉に引っ張られて開いてしまい、肩がやや前のめりになる傾向が見られます。いわゆる「外転」の状態であり、それが慢性的になると、本来は可動域がきい肩甲骨なのに、その動きが小さくなってしまい、それが原因で周囲の筋肉が血行不良に陥るのです。これこそ「さびつき肩甲骨」と呼ばれる症状です。

 

ある企業の「肩こりと体のたるみに関する実態調査」(20~40代の働く女性210名対象)でも、やはり、この「さびつき肩甲骨」の人が多いことが明らかになっています。特に慢性的肩こりを持つ女性は、そうではない女性と比較すると、肩甲骨周囲の血行不良から、いわゆる「さびつき肩甲骨」の傾向が強いのです。つまり、仕事環境が「さびつき肩甲骨」と深く関係しているということになりそうです。